Suto Healing Center
エネルギーのこと

私たちの体と心はエネルギーで出来ています。

ちょっと想像してみてください。 

私たちの体の中を表面から内部へと見ていくとどの様な世界が見えてくるでしょう。 例えば「皮膚」を見てみましょう。 皮膚 → 皮膚の細胞 → 皮膚細胞を構成している分子 → 分子を構成している原子 → 原子を構成している素粒子 というような肉眼では見えない小さな世界にたどり着きます。 実は私たちの肉体は、素粒子や原子のようなエネルギーでなりたっているのです。 人間の肉体だけでなく、動物、植物、海、山、空、物、空気、宇宙空間・・・すべてのものは人間と同じエネルギーでなりたっています。 私たちはちょうどエネルギーの海の中に存在しているような感じです。 私たちの“思い”や“意識”といわれるものもエネルギーからなりたっていると私は思います。 そのことは後で書きましょう。 

 上の図の原子の構造を見ると、原子がすき間だらけであることがわかります。 でも、原子から構成されている私たちの体はすき間だらけには見えません。 それは陽子と中性子の周りを回転している電子がとても速い速度で動き、あたかもそこが何かで埋め尽くされているかのように見えているのです。 この一個の原子の電子の回転振動が集まって構成されているのが人間です。 そして、その電子の回転振動の集合である私たち人間は、とても微細な振動数で振動しているのです。 その振動数は、体の部位によっても微妙に違います。 人間がエネルギーで構成されているという簡単な説明です。 人間のエネルギーを生体エネルギー、そのほかの場所のエネルギーを宇宙エネルギーと呼んで区別している人もいます。 つまり、この空間の全てがエネルギー(原子・素粒子)で満ちていて私たち人間はそのエネルギーの世界の一部です。

  ちなみに、空気中の1㎤(立方センチメートル・縦横高さがそれぞれ1㎝の立方体)の大きさの中に、おおよそ10,000,000,000,000,000,000個(10の19乗)の粒子たちがひしめきあっているそうです。 生命科学者の柳澤桂子さんは、著書『いきて死ぬ智慧』に以下のような文書で私たちが住む世界を表現しています。 『私たちは原子からできています。 原子は動き回っているために、この物質の世界がなりたっているのです。 この宇宙を原子レベルで見てみましょう。 私のいるところは少し原子の密度が高いかも知れません。 あなたのいるところも高いでしょう。 戸棚のところも原子が密に存在するでしょう。 これが宇宙を一元的に見たときの景色です。 一面の原子の飛び交っている空間の中に、ところどころ原子が密に存在するところがあるだけです。 あなたもありません。 私もありません。 けれどもそれはそこに存在するのです。 物も原子の濃淡でしかありませんから、それにとらわれることもありません。 一元的な世界こそが真理で、私たちは錯覚を起こしているのです。』

『いきて死ぬ智慧』という本は、お釈迦様の伝えた『般若心経』というお経の意味を解説した本です。 般若心経の中でお釈迦様は、「この世の中とは、色・匂・味・感情などのない世界である。 そして、色・匂・味・感情のある世界である。」と伝えています。