1989年、わが国の経済は、バブルの崩壊に向かって、
狂おしく突き進んでいました。
この時、
わたし達夫婦は、40歳という人生の節目を目前にし、
自分達がなんのために生まれ、何のために生きているのか
人生の目的を真剣に探し求めていました。
心の判断に正直に生きようと決断し、
持っているもののほとんどを、手から放し
3人の子供の手を引き米国シカゴに留学しました。
15年間勤めた会社を辞して、6年間、無収入でした。
健康や経済的なこと、勉強、子供たちの教育のこと、
予想できない困難のなかに
5人手をつないで跳び込んで行ったのです。
自分たちの学んだことは、
一見危機的にみえることは、
実は実態ではなく恐れる心の反映だったこと。
その恐れは人生の豊かな創造への入り口だということ。
勇気を出して、その入り口を入ると
苦難を励みにかえる術が身につくということでした。
幸せでした。
この経験をもとに、わたし達は、人生の後半生を、
かつての自分達と同じように
人生の目的探しに悩んでおられる方々の
手助けのために使いたいと、二人で決めました。
心体の自然治癒の専門家になるために、
わたしは、カイロプラクティックのドクターになり、
家内は、バーバラ・ブレナン・ヒーリング・スクールで学び
教師養成課程を終えました。
準備が整いました。
1997年夏、わたし達の第2の人生が
ここヒーリングセンターでスタートしたのです。
自分達らしい生き方が、できるようになりました。
須藤一彦
留学5年目の家族(1996年シカゴ)